Labカラー

Labカラーは、正式にはCIEL*a*b*と表記し、「エルエービー」また
は「ラブ」と呼ばれています。人間の色の識別能力に基づいた3次元の
色空間を数学的に表したモデルです。
色のスペクトルを円グラフのように並べると緑、黄色、赤、青が直角
に並びます。

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そこで色をL(輝度=明るさ)、a(緑と赤のどちらに近い
か)、b(青と黄色のどちらに近いか)で表現します。補色の色同士の
色、緑と赤、青と黄色の両方の性質を持つことができないという原理に
基づいて定義されています。Labカラーはモニタ、プリンタなどのデバ
イス(装置)に関係なく、常に一定の色を表現します。Photoshopな
どの画像処理ソフトウェアでは、RGBからCMYKに変換、CMYKか
らRGBに変換を行なうとき、一度Labカラーの色空間を仲介して変換
します。

CMYKカラー

スキャナやモニタでは加法混色のRGBカラーモデル(色の表現形式)
に対して、印刷では減法混色のCMYKカラーモデルを使います。
色の三原色であるC(シアンcyan=青系)、M(マゼンタ
magenta:赤系)、Y(イエローyellow:黄色系)を使い、さらにK
(ブラックblack:黒)を使用します。CMYの3つのインクを同量で混
ぜて紙に印刷した場合、黒ではなく暗い茶色になってしまいます。そこ
で発色をよくし、文字や線を純粋な黒色で印刷するために黒色を加え
ているのです。

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ディスプレイ上で表示される色はRGBなので、画面の色と印刷した
時の色は少々異なってきます。DTPでは、CMYKカラーを使用して印
刷した時と近いイメージで表示します。ただし、4種類の組合せなので
RGBよりもサイズが大きくなり、手間もかかります。

印刷関連の仕事であれば、デジタルで表現される色と実際の印刷で
出力される色が合うように管理していかなければなりません。カラーの
再現にずれが生じたり変化したりすることを防ぐために、カラーマネジ
メントを行ないます。AppleColorSyncやICCなどのカラーマネジメ
ントシステムがあります。

カラーのいろいろ

32bitカラー/トゥルーカラーモード
ビデオカードで32bitカラーやトゥルーカラーと呼ばれる設定があり
ますが、実際に表現される色数は24bitカラーの1,677万7,216色と
同じです。

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色表現に使用するビット数を32bitとして計算すると、すべての色を
2の32乗、つまり42億9,496万7,296色で表現する描画モードとな
ります。しかし、実際には人間が明度の変化に対して判断できる階調数
は、8bit(256階調)の解像度程度で、24bitカラーで十分滑らかに
感じます。

32bitカラーといっても、その使われ方はいろいろとあります。R
(赤)、G(緑)、B(青)をそれぞれ10bit(1,024階調)で表現し、
合わせて30bitとしたり、データそのものは30bitですが32bitや
24bitの色空間(色相・彩度・明度を定義するカラー座標の3次元的
空間、カラースペース)に展開したり、データは24bitでそれに8bitの
アルファチャンネル(階調を持ったマスク)を加えて32bitと呼んでい
る場合などがあります。

イラストレーターが使いこなすベジェ曲線

ドロー系の代表的なソフトウェアとして、アドビシステムズ社の
111ustrator(イラストレーター)があります。イラストレーションを作
成するためのソフトウェアですが、地図やグラフ、テクニカルイラスト、
シンボルマークなどを作成することができます。Photoshopのように
ペイントソフト的なお絵描きをするのではなく、「ベジェ曲線」と呼ば
れるパス(カーブ)を用いて線を描いていくことが特徴となります。

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ドローソフトの特性は、作成した画像(図形)を拡大縮小、回転し
ても画像が劣化することがないということです。ペイントソフトで描い
た画像は拡大するとギザギザのジャギーが出ますが、ベジェ曲線は拡大
しても滑らかな表示をします。

また切り絵のように一つの絵が部品に分かれて碑自在に編集が
できるのも特徴です。こうした部品のことをオブジェクトと呼び、ベク
トルの数値情報を含んでおり、ベジェ曲線で構成されています。
ベジェ曲線で作成された画像は、データ容量が軽いのも特徴です。ペ
イントソフトの画像は、ピクセル1つ1つに色情報が含まれていますか
ら、ピクセル寸法が大きくなるとデータ容量(ファイルサイズ)が大き
くなってしまいます。

ベジェ曲線は、はじめて触わると思うように使うことができません。
ある程度練習する必要があります。直線を引っ張ったり、曲線を自在
に動かぜるようになるためには、基本的なコツがあります。まず、直線
だけを使って自在に描く練習を行ない、つぎに、曲線だけでS字型のよ
うな曲線を描けることが必要です。さらに、曲線を描いておいて直線に
切り替える練習やその逆をやってみるとよいでしょう。最後は、らくだ
のコブのように連続した山がある曲線の練習や、波のような連続した曲
線を練習してみるとよいでしょう。

アンシャープマスク機能

スキャナで撮った画像を拡大したり縮小したり、デジカメで撮った画
像を拡大して使うと、何となく甘い画像になってしまいます。アンシャ
ープマスク機能で画像をよりくっきり、シャープにさせて、印象を強め
ることができます。画像の細部がはっきりして見栄えがよくなります。
ただ、写真の絵柄によっては、シャープの強弱を調整する必要がありま
す。力夕ログなどの製品画像は、輪郭を強調するためにシャープをかけ
たりしますが・一概に何でもアンシャープマスクを使わなければならな
いというものではありません。

フォトレタッチソフトの良さとして、特殊効果が用意されています。
特殊効果は色調に対して効果を与えるものと、形状に対して効果を与
えるものに分けられます。「フィルタ」、「エフェクト」といった呼び方
で、プラグイン形式になっているものもあります。プラグインとは、ソ
フトウェアに新たな機能として追加ができるプログラムのことです。独
自に制作することも可能であり、そのための制作方法と基本プログラム
をまとめたSDK(SoftwareDevelopmentKit)を配っているメー
カもあります。

色調に効果を与える代表的なものに、色調変化をいくつかの色調で
はっきりと区別してしまう「ボスタリゼーション(ボスタライズ)」や、
画像の中間階調を基にして明るい部分を逆にする「ソラリゼーション」
があります。ソラリゼーションを高くしていくと、ネガ反転(階調の反
転)と同じ効果になります。また、「セピア調」は古い写真のような効
果を出します。

形状の効果を与えるものとして、代表的なものは「モザイク」、彫刻
のような「エンボス」、ぶれをつくる「風」、「波」、「回転」など変形し
てしまう効果や「逆光」、「照明効果」があります。

また、画像を絵画風に加工してしまう「輪郭」、「油絵」、「色鉛筆」、
「クレヨン」などスケッチしたように変換してしまう効果があります。画
像を選択しておいて、目的のフィルタを選んで効果を与える方法と、特
殊なブラシを選択して、画像の上をなぞっていくことで、効果が現れる
方法があります。たとえば、絵画の「印象派」のような効果を出すブラ
シツールであると、ブラシの大きさを調節して描くとさまざまな表現が
できます。

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特殊効果

その他、フォトレタッチソフトことにいろいろと楽しめる視覚的な効
果があります。ぜひ体験してみてください。

卜一ンカーブ補正

レベル補正と並んで細かい調整を行なうことができます。露出補正を
行なう際は、トーンカーブを使うと便利です。補正前にトーンカーブを
選ぶと45度の直線グラフが表示されます。

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横軸は変更前の明るさの階
調を表し、縦軸は変更後の明るさの階調を表します。この直線をいろ
いろな形に曲線として変化さぜると画像が変化します。直線が弓なりの
曲線になったり、持ち上げたり下げたりすることで明るさが変化しま
す。うまくカーブをS字型に収めると、画像のメリ八リが出ます。明る
い部分は明るくなり、暗い部分は暗くなり、中間階調が広くなることか
ら・引き締まった画像になります。

レベル補正(ヒストグラム)

レベル補正は、画像に含まれている明るさ(輝度)をシャドウ(暗
い)から中間階調、八イライト(明るい)までの問で各輝度のレベルを
求め、グラフ化したものです。横軸が0から255までの明暗の輝度を
表し、縦軸が各階調(輝度)におけるピクセル数(出現度数)を表し
ます。

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山の形を見て、画像の八イライト部分やシャドウ部分に輝度がなかっ
たりする場合、平坦な画像になります。

輝度がある部分まで、八イライト部分とシャドウ部分をスライドする
ことでレベル補正されます。デジカメで撮った写真で明るくも暗くもな
い、どんよりとした画像になってしまうことがありますが、このような
画像を「眠たい(露出が適切でない)画像」と呼んでいます。

特にデジカメで撮影した画像は、CCDが持つ明るさの幅が狭いので、
自動的に露出を調整しています。そのため、極端に白い部分や黒い部
分がない、メリ八リのない眠たい画像になっています。レベル補正を行
なうことで引き締まった画像になります。

写真をきれいにする補正

写真やフィルムをスキャンした後、画像を拡大してみるとLみやキズ
が付いている場合があります。これを補正する機能として、「コピース
タンプツール」、「クローンプラシ」といったものがあります。こみに隣
接する部分を記憶しておいて描き写すことができ、こみを周囲の背景と
なじませ、消してしまいます。

また、画像全体に細かなキズがある場合は、フィルタ処理として「ダ
スト&スクラッチ」といったノイズ修正機能があります。

色調補正

明るさや色合い、鮮やかさ、コントラストを自動補正したりします。
蛍光灯の下で撮ったデジタル画像は、全体的に緑がかった色になったり
します。光源の色が写真に影響し偏ってしまうことを「色かぶり」とい
います。

色かぶりの偏りを補正するためには、偏っている色と反対の色を加え
ることが必要です。たとえば、赤に偏っている場合はシアンを加え、黄
色に偏っている場合はブルーを加えます。蛍光灯の緑色であれば、マゼ
ンダを加えることで補正します。

色温度補正

光の色を色温度と呼んでおり、蛍光灯であれば、緑がかっています。
白熱灯や朝日、夕日は赤みがかっています。また青空や曇り空は、青み
がかっています。

超明るさ・コントラスト補正

明るさは、数値を高くしていくと画像全体が明るくなっていきます。
最終的には、真っ白になります。逆に低くしていくと真っ黒になりま
す。

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画像を切り抜く

CGソフトウェアは、図形を選択したり、写真画像の一部分だけを選
択することができます。何か作業をするとき、必ず変化を与えたい部分
を選択します。

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画像処理ソフトは選択範囲を点線の枠で表します。アリの行列のよ
うに点線が動いて見えるものもあります。選択範囲を矩形や楕円で表し
たり、「投げ縄選択」、「自由選択」といって選択したい対象の輪郭に沿
って、マウスでドラッグして選択範囲を確定していくことができます。
また、「自動選択」、「マグネット選択」は画像上で選択した位置で隣
接する同系色の近い色を自動的に範囲選択します。これによって、人
物だけを正確に切り抜くように選択することができます。

このように画像の一部分を選択した後、編集することが可能になり
ます。「切り取り(カット)」を行なって、新規の何もない画像へ「貼り
付け(ペースト)」を行なったり、「コピー」を行なって「貼り付け(ペ
ースト)」をすることで複製を作成することができます。よく「コピー」
と「印刷」を間違えて呼ぶ人もいますが、ここでのコピーというのは、
コンピュータのメモリヘー時的に格納することを指します。メモリへ画
像を保存することから「クリップボード」と呼ばれています。

その他、トリミングツールを使って必要な部分だけを残し、不要な部
分を瞬時に切り取ることができます。

劇写真合成に便利なレイヤー
選択した画像をコピーして、同じ画像上にそのまま貼り付けている
と、すでにある画像の上に貼り付ることになってしまいますから、重な
った下の部分はなくなってしまいます。これを防ぐために、セルアニメ
のように透明なシートを重ねて描くように階層化した画像ファイルをつ
くることができます。これを「レイヤー」と呼んでいます。レイヤーを
使えぱ必要な部分をレイヤーこと移しておくことで、全体を見て重な
りが出てきた部分に対して位置調整を行なうことができます。

もともと美術作品の制作などで、既存の物を新たに構成したり、パ
ロディ的な表現を行なうなど、新しい芸術作品をつくりだす手法として
コラージュがあります。PTSD(Post-traumaticStress
Disoder:心的外傷後ストレス障害)などに対する精神的なケアとし
て、「コラージュ療法」といった分野もあります。

これまで述べたように、画像処理ソフトでは簡単に必要な部分を切り
抜き、レイヤーを使って貼り付けていくことで、新たな画像合成ができ
ます。通常、画像の一部を切り抜いて画像合成を行なうと、貼り付け
た部分の境界がはっきり出てしまい、不自然な感じを受けてしまいま
す。これを防ぐ方法として、切り抜く画像の選択範囲の輪郭をぼかし
て、他の画像へ貼り付け、自然な画像を合成します。

色相・彩度・明度

人間の眼に見えている色は、色相、彩度、明度によって表現されて
います。色相は、どんな色であるかを示し、彩度はどれくらい鮮やかで
あるかを示します。そして明度は、どれくらい明るいかを表します。

色相は、基本的な色の違いを指します。どの系統の色であるかを表す
とともに、光の波長の長さの違い(差)でもあります。夕焼けのような
赤は、波長が長いものです。

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色相を変更すると、画像全体の色が色相環上にある色の位置によっ
て移動します。色相環はカラーホイールとも呼ばれています。
これは加法混色と減法混色の関係を視覚化しています。画像全体の色
合いがどのように変化するか、画像処理ソフトを使って体験してみると
よいでしょう。

色相環と補色の関係

シアンは、青と緑で構成されています。マゼンダは、赤と青で構成さ
れ、イエローは緑と赤で構成されています。赤とシアンは、補色関係に
あり、白色から赤を取り除くとシアンになります。また、マゼンダとイ
エローを付加していくと、赤が増加します。シアンが増すと赤が減少し
ます。

もしイエローが強い画像があったとすれば、イエローは赤と緑の重な
った色ですから、赤と緑を減らすことで、黄色がかった画像を補正する
ことができます。逆に、反対の色である補色の青を増やすことで補正す
ることができます。

色の鮮やかさを示します。彩度が下がれば、灰色(グレー)に近づい
ていきます。彩度が0になったときは「無彩色(モノクロ)」と呼ばれ、
白から黒への明度の差だけになります。

グレースケールの場合は、カラー情報がなくなってしまうので、カラ
ー画像に再び戻すことはできません。カラー画像では、グレーの階調表
現とカラー合成などで使えます。

色の明るさの度合いを示します。明るさと暗さをその程度で表しま
す。明度が高いほど明るい色であり、低いほど暗い色になります。明度
のことを「輝度」とも呼んでいます。

彩度と明度を調整することで、写真の人物の顔色をきれいにしたり、
景色で曇り空であれば、青空に見せることなどができます。詳しくは
AdobePhotoshoPやPaintShopProなどの画像処理ソフトの解説
本を参照されるとよいでしょう。